闇雲に勉強するのではなく、戦略的に得点できるように計画を練った!

宅地建物取引士 合格おめでとうございます!

資格を取ろうと思ったきっかけは?

業務的にはフロントメンバーのサポートなのですが、不動産業界で働く1人として知識と自信を持って働いていきたいし、重説作成や契約後の顧客管理を担っていたので、宅建士の資格を持っていた方が仕事に張り合いが出るかなと思いました。営業と同行した際にも資格があることで、お客様に当社を「選んで良かった」と安心していただける理由の1つになると日々感じていました。
また、仕事・子育て・家事と自分の時間が逼迫されている中でも、「子育てを理由に挑戦を諦めたくない」と思ったし、挑戦した人にしか見えない世界があると信じて、資格試験の受験を決めました。

日建学院を選んでいただいた理由は?

前年に日建さんに通って合格したメンバーがいて、紹介してもらったことがきっかけです。その方は社内で勉強会を開いたり近くで勉強していたり力を貰ったので、自分がそのバトンを受け継ぎたいと思いました。「日建学院に通ったから合格できた」と言っていたし、とにかく予習・復習の大切さを熱く語っていたので、日建学院一択でした。

合格までの道のりは?

2回目の受験で合格しました。1回目は入社して1年目に市販のテキストを買って独学したのですが、ほぼ記念受験でした。
しっかり勉強したのは今回が初めてで、受験する年の4月末に日建さんの宅建本科コースに入学しました。宅建業法は所々記憶があり、全体像はやんわりと把握できているような状況から本格的に勉強を開始し、2回目の受験で合格しました。

独学と講習機関の違いは?

本当にたくさんあるのですが、やはり1人じゃない・孤独じゃないというのは大きかったと思います。
また、ゴールに向かってスケジュール管理をしてもらって、予習・講義・復習・テストを受けて自分の現状を知るというサイクルがあるので、途中から自分の足で走れるようになりました。1人では試験当日まで自分の気持ちを持っていくのは難しかったと思うので、本当に通わなかったら合格できなかったと思います。

仕事・子育てとの両立でしたがいかがでしたか?

仕事がフレックスで時間に制限はなかったのですが、当時2歳半の子供がいたので、とにかく時間がありませんでした。まとめて勉強時間を確保することが難しいので、通勤時間、朝食・昼食時間、息子が遊んでいる時…と、とにかく隙間時間をコツコツ積み重ねて、平日・土曜日は約1~2時間、日曜日は約6時間勉強していました。
例えば、20分の電車の中で過去問を10問解けることが分かり、「そうすると業法は〇日で一周できるな」と計算して取り組むことで、達成感を感じていました。ゴール設定と小さな達成感の積み上げはモチベーション維持に繋がっていたのかなと思います。
また、ワーママさんは夜子供を寝かしつけた後に勉強される方が多いのかなと思うのですが、私にはあまり向いていないのか上手くいかなかったので、仕事を終えてから息子が寝るまでは子供に全振りして一緒に寝て、早く起きて勉強していました。休みは思いっきり遊んで、勉強する時は勉強する、とメリハリをつけてやっていました。

独自の勉強方法は?

宅建は全体像を把握することと、自分の弱点を早期に知ることが大事だと思います。過去問題集に1回間違えたら青の付箋を貼る、2回目は黄色、3回目は赤(信号と同じ)、正解したら付箋をはがしていました。アナログですが、現状が分かりやすく可視化できるのでおすすめです。
また、闇雲に勉強時間を取ることはせず、「分からない問題は理解できるまでやる」「過去問題集の★★★以上、民法なら特別法を固める、法令は6点以上を死守する」など戦略的に得点していくように計画を練りました。
8月以降は模試の結果で自分の現状を受け入れ、次回までに弱点をしっかりカバーできるように意識しました。過去問を丸々覚えずに基礎理解に時間をかけていたので、ひっかけの言い回しにも対応できる力はついたと思います。
また、当社には「宅建合格への道」というslackチャンネルがあり、日々の勉強のことや日建さんにもらったプチ情報などを社内メンバーに共有したり、X(旧Twitter)にも宅建勉強について投稿したりしていたので、アウトプットする量が多かったことでモチベーション維持に繋がったのかなと思います。

合格したからこそ言える、学習期間中の失敗談はありますか?

自分でまとめノートを作らないことです。私も最初はやっていたのですが、勉強している気分になって満足してしまい、実はあまり知識として定着していないのでは…?と気付いてからやめました。
あとは、自分の時間や家族との時間を犠牲にしないことです。8月のお盆休みまでは休むのが怖くて闇雲に勉強していたのですが、次第に体調を崩したりイライラしてしまったり、勉強も「とりあえず通っている」状態で、きちんと頭に入っていなかったと思います。
思い切ってお盆休みは勉強を休んで、家族と思いっきり遊んでリフレッシュしました。そこから日常と勉強のバランスを取れるようになり、試験勉強中にも友人とのランチや推し活も全力で楽しんでいました。メリハリをつけて勉強を習慣化することが大切だと思います。

日建学院はいかがでしたか?

出席登録の際に毎回スタッフの方が声を掛けてくれたので、そこで「今週もやるぞ」とスイッチが入ったし、毎回安定した講義で安心感がありました。
グループ学習も最初は緊張しましたが、分からないところを一緒に考えたり教え合ったりとても楽しくて、グループ学習も通学の楽しみの1つでした。
また、スパルタなので本気で合格したい人は必ず火がつくと思います。お尻を叩いてもらえるので、最初は「なにくそ」とも思いましたが、昨今は周りで厳しく言ってくれる人もいないので、途中からは「これも愛情なんだな」と気が付きました。予習・講義・復習のサイクルもやってみて大切だったと実感できたので、信頼していましたし、今ではとても感謝しています。

成績は最初から良かった方ですか?悪かった方ですか?

悪かったです。毎回講義のテスト結果が学生番号で貼り出されますが、平均点を下回る方が圧倒的に多かったです。成績への焦りはなかったのですが、8月以降に勉強が楽しくなってきたタイミングがあり(私は「スタディハイ」と呼んでいます(笑))、「勉強の成果をしっかり数字で出していきたい」という気持ちが膨らむようになりました。
おそらく勉強が習慣化されたことで、「分からない」→「分かった」→「点数も上がってきた」→「自信がついてきた」というサイクルができて、勉強の本当の楽しさを実感できたのかなと思います。
9月くらいからは模試の点数もだんだんと平均点を超えられるようになり、民法なども基本的な考え方を理解できていたことで、少し分からなくても「この考え方で解くとこれだろうな」と解けるようになりました。文章や設問で覚えるのではなく、きちんと根底を理解できるようになり、実力がついてきたことを実感しました。

試験当日はいかがでしたか?

当日は吐きそうなくらい緊張しましたが、本番に普段の力を100%出し切れるように日頃から小さなことも意識してやっていました。
本番と同じシャープペンシルを毎日使い、ラムネも毎日食べていました(笑)

宅建試験に合格して変わったことは?

試験勉強を通じて、時間の使い方、学習することの面白さ、習慣化の大切さ、発信(アウトプット)することで誰かの背中を押すことができることなど、多くの気付きがありました。
何歳からでもやりたいことに挑戦できるということを身をもって感じることができました。スモールスタートでいいので、まずは行動することが1番の近道だと知ることができたので、次は何に挑戦しようかワクワクしています。

今のお仕事で「楽しい」「嬉しい」と感じるときは?

自分が発見した物件をフロントメンバーがご提案した結果、成約に繋がったことが何度かあり、バトンが繋がっていく瞬間は嬉しかったです。フロントメンバーとの日々の会話の中で、お客様の解像度を上げ、間接的にご提案できるのもとてもやりがいに感じます。
また、オフィス移転ではオフィスを探しているときに様々なドラマがあるので、お客様の意思決定までのプロセスは興味がありますし、移転後に新しいオフィスに訪問させていただく時間もとても好きです。

今後の受験者へメッセージを!

資格を取ることがゴールではなく、その先で自分がどうなりたいかを描けていると、挫けそうになっても必ず立ち上がることができます。そして、試験勉強を通じて自分自身を信じることができるので、積み重ねてきた時間は人生の宝物になります。頑張っている人の周りには必ず応援してくれる人がいるので、安心してチャレンジしてほしいです。
また、勉強時間を確保してただ闇雲に勉強するのではなく、自分が何点くらいで合格するのかをしっかり目標を立てて、逆算して戦略的に勉強し、ゴールまでの最短距離を自分で描くことが合格への近道だと思います。
