確認テストは毎回満点を目標に。“なぜ合格したいのか” 自分なりの答えを持つことが重要
1級建築士 合格おめでとうございます!

建築に興味を持ったきっかけは?

建築そのものに強い興味を持ったのは大学に入ってからです。もともとは「みんなが集まる場所」や「人で賑わう空間」が好きで、スポーツ観戦やお祭りなどによく出かけていました。そうした場所づくりに関わる仕事ができたらいいなと思い、建築を学び始めたのがきっかけです。
大学で学ぶうちに建築の奥深さを知り、「自分がやりたいことに近い分野だな」と感じるようになりました。

1級建築士を目指した理由は?

建築を学ぶのであれば、1級建築士の勉強を通して建築をより深く理解したいと思ったことが大きな理由です。将来は独立して、自分の個人事務所を持ちたいという目標もあります。1級建築士の勉強をしている時は、素直に建築と向き合えている感覚があり、とても充実していました。
また、勉強を続ける中で、「なぜ資格を取るのか」と何度も考えました。その答えとして、自分を応援してくれる家族やお世話になった方々に喜んでもらいたい、そして将来的に自分の知識や経験を還元できる存在になりたいという思いが原動力になりました。

1級建築士合格までの道のりは?

学科試験は1回で合格し、製図試験は初年度にランクⅣで不合格となりましたが、2回目の挑戦で合格することができました。学習自体は決して楽ではありませんでしたが、建築に興味があったため、大学の勉強以上に楽しく取り組めました。
1年目は殻に閉じこもり、がむしゃらに勉強している感覚でしたが、2年目は先生との対話を積極的に行うようになりました。自分が理解できている部分と不足している部分を客観的に確認できるようになり、学習の質が大きく向上したと感じています。

学科試験対策はいかがでしたか?

卒業設計と卒業論文を進めながら、11月から学科試験の勉強を開始しました。この時期は本当に大変で、3月の中間試験ではまったく歯が立ちませんでした。
その後、卒業論文・卒業設計が落ち着いたタイミングで、学科試験の勉強に本格的に取り組み始めました。5月のゴールデンウィーク明けの模擬試験を目標に必死に勉強したことをよく覚えています。その結果、何とか合格圏内に入ることができました。
その後の2回目、3回目の模擬試験でも安定した結果を出し、本試験では99点/125点で合格することができました。

学科試験はどのように勉強しましたか?

学生という立場を活かし、時間の使い方を工夫しながら学習を進めました。1日平均10時間程度は勉強し、試験直前の1か月は1日500問ほど問題を解いていました。
とにかく過去問題を解くことと、内容を理解することに集中しました。講義内で実施されるA・B・Cテストでは、毎回満点を目指して勉強していました。できなかった問題を放置せず見直しを行い、分からないことは周りの人に聞いてその都度解消するようにしていました。
また、「最初から100%理解しようとしない」ことも意識していました。最初から全てを理解しようとすると非常に大変ですし、学生の自分には実務経験や知識も十分ではありません。そのため、「最初は50%程度理解できれば十分」「まずは解答肢が理解できれば十分」という気持ちで全体を一通り学習し、その後何度も繰り返しながら60%、70%、80%と理解度を高めていきました。
最初から完璧を目指すと挫折しやすいため、「今日は一つ理解できたから良し」と考えながら、回数を重ねて精度を高めていく感覚で勉強していました。

製図試験対策はいかがでしたか?

製図試験は2回受験しましたが、比較的楽しく、没頭して勉強することができました。
1年目は、製図試験の仕組みを理解し、手順や記述を覚え、作図スピードを上げることに必死でした。時間内に図面を完成させることに精一杯で、本質的な部分まで意識を向けることができていなかったと感じています。ランクⅣという結果でしたが、点数的には合格レベルに達していたことを考えると、力を入れるべき部分と効率化すべき部分のメリハリが不足していたのだと思います。
2年目は、「どうすれば合格できるのか」「何が足りなかったのか」を根本から見直すことを特に意識しました。1年目は先生への質問もあまりできませんでしたが、2年目は毎回早めに教室へ行き、授業前後に積極的に質問するようにしました。
また、毎回質問事項を準備し、自分の考えと先生の考えをすり合わせる時間を意識的に作りました。こうした積極性と探究心が合格につながった要因の一つだと思います。

製図試験はどのように勉強しましたか?

製図は1年目の8月から10月、2年目の3月から10月まで勉強しました。1日12時間以上勉強し、作図2時間15分+チェック15分、記述60分、エスキス150分を目安に取り組んでいました。
1年目は図面を完成させることで精一杯でしたが、2年目は「なぜミスをしたのか」を徹底的に振り返るようにしました。エスキスと作図を交互に行い、記述は毎日欠かさず実施しました。必ず時間を計測し、時間がかかった時やうまくいかなかった時は、「なぜそうなったのか」「どのような判断をしたのか」を振り返り、先生にも相談するようにしていました。
特に重大な減点につながる項目については、自分がどの段階でミスをしているのかを分析し、エスキスや作図手順を見直しました。また、講義で学んだ方法を自分に合った作図手順やチェック方法へと落とし込み、確立したことで、作業スピードと精度の向上につながりました。

講習機関を利用するメリットは?

講師に直接質問できることや、同じ目標を持つ仲間がいることはもちろんですが、私が最も大きいと感じたのは「学習習慣が身につくこと」です。
私は毎週日曜日に通学していましたが、「この日までに課題を終わらせる」「先生に質問したいから土曜日の夜に質問を整理する」といった、日曜日の講義に向けて月曜日から準備していくサイクルが自然とできていました。
独学では、このような学習ルーティンを継続して作ることは難しかったと思います。

日建学院で良かったところは?

学科のAテスト・Bテスト・Cテストなどの確認テストが非常に役立ちました。テストを受けることで、自分の理解度や苦手分野を客観的に把握できるため、「次にどこを重点的に復習すればよいか」が明確になりました。
Aテスト、Bテスト、Cテストと段階的に難易度が上がるため、本試験に向けて効率良く弱点補強ができたと感じています。

成績はいかがでしたか?

学科は当初かなり苦戦しましたが、試験直前には合格圏内まで実力を伸ばすことができたと思います。
製図は比較的得意な方だったと思いますが、1年目は表面的な理解にとどまっていました。2年目は本質的な理解を深めることができ、それが合格につながったと感じています。

勉強時間の確保はいかがでしたか?

勉強時間の確保で苦労したのは学科試験の勉強を始めた頃だけで、その後は大きな負担には感じませんでした。
毎日決まったリズムで学習できるように、モーニングルーティンやナイトルーティンを確立し、達成感を感じながら継続できる環境づくりを意識していました。

今後の受験者へメッセージを!

「なぜ合格したいのか」「合格したら何をしたいのか」「なぜその資格を取得したいのか」をよく考え、自分なりの答えを持つことが重要だと思います。
また、時間がなくても毎日少しずつ勉強に触れ、継続している自分自身を認めてあげることも大切です。必ず合格する方法はありませんが、合格するために必要な学習の積み重ねは必ずあります。自分を信じて頑張ってほしいと思います。
また、担当者の方から「やるべきことは全てやれば良い」と言われたことが、とても心に残っています。学生でも社会人でも、資格勉強以外にやるべきことはたくさんあります。その全てに向き合いながら資格勉強にも取り組むことで、より充実した毎日を送ることができると思います。
「1級建築士の勉強をしている時が、一番1級建築士らしい時間である」という言葉があります。ぜひ学習そのものを楽しみながら、自分の成長を感じて頑張ってください。


