1級建築士 合格おめでとうございます!
建築業界に進もうと思ったきっかけは?
災害の危険から人々を守り、安全で豊かな生活を支えることに、ものづくりを通して携わりたいと思ったからです。
中学時代の職場体験で地場のゼネコンを訪問し、新築となる市役所の施工図面や施工現場を見学した際に、長く利用される建物が暮らしの根幹を支えていくのだと実感しました。
資格を取ろうと思ったきっかけは?
高専在学中に法改正があり、卒業後すぐに受験資格を得られることになったので、若いうちに建築・建設業の最難関資格のひとつである1級建築士にチャレンジしようと思いました。
また、高専で建築を学んでいて成績はわりとよかったので、この実力が出せれば資格試験にも合格できるんじゃないかなと思い、がんばってみようと思いました。
日建学院を選んでいただいた理由は?
高専に日建学院の方が何度か訪問していて、お話を伺ったことが出会いでした。学校は勉強しやすそうな環境でしたし、日建学院さんの社員の方が優しかったことも選んだ理由のひとつです!
どうして通学を選びましたか?
2級建築士を受験せず1級を受けるので勉強方法が確立できていなかったことや、確実に合格したいという思いから学校に通うことを決めました。
日建学院はいかがでしたか?
映像講義もよかったですが、私はテキストに魅力を感じました。説明や図が分かりやすく表記してあるので、私のように現場や実務が未経験な人でも理解しやすかったです。また、担当の方も真摯に対応してくださり、先生方も素晴らしいと感じました。
実際に通学してみて、一緒に受講している方々から刺激を受けることも多く、お互いに質問し合うなどして切磋琢磨して勉強ができました。そういったことは独学では経験できないことだと思いますし、勉強している中での自分の立ち位置が明確になることも通学のメリットだと思います。
勉強のスケジュールは?
学科試験は1月~5月まで1日1時間。6月~試験までは、1日平均5時間の勉強をしました。学習サイクルは、その週に受講した科目の復習を徹底的にやっていました。
全ての講義が終わった残り1か月で、過去問15年分を何周もして約1週間で重要項目を押さえた後、テキストの読み込みに時間をかけました。
自分なりの工夫でいうと、勉強の量より質にこだわって勉強していました。たとえば、夜にまとまった1時間を勉強するのではなく、朝30分・夜30分の勉強をしていました。テレビで見た情報でも長時間よりも短時間に集中して勉強することで、記憶に定着されやすいみたいなことを言っていたので、なるべく効率的に短期集中でやるように心がけていました。
学科はどのように勉強していましたか?
内容が分からなくてもいいからとりあえず1回やる!という気持ちで予習して、講義を受けても分からないところは力をいれて復習しました。
また、テキストに線を引く、ノートにまとめるというような典型的な勉強方法はやりませんでした。線を引いてしまうと、そこばかりに目が行ってしまい他の重要項目に意識がいかないことと、ノートをまとめてしまうと、それだけで勉強した気になり満足してしまうと思ったからです。
グループ学習はいかがでしたか?
グループ学習では勉強していて分からないことを質問していましたし、逆に質問をされたときに自分の言葉で説明をすることで、知識の定着度や理解度などの再確認ができました。
学科試験の当日はいかがでしたか?
緊張していましたね。最初に受けた計画と環境設備が思うように解けず、大きなプレッシャーとなりました。後半の構造と施工で何とか盛り返し、力を発揮できたかなと思います。
試験前の模試は90点前後で合格ラインギリギリの状態でしたが、直前の2週間で追い込んで勉強して試験当日はその成果が出せてよかったです。
製図の勉強はいかがでしたか?
2級建築士を飛ばして1級の設計製図に臨んだため、とても苦労しました。高専で製図の描き方は習っていましたが、試験となると全く別物だと感じましたし、時間が限られている中でやらなければならない難しさがありました。
1年目は製図スピードをどれだけ上げられるかを重視していた分、残りの設備や構造の知識が薄れていき記述がうまく書けず不合格となりました。合格した2年目は、本番の製図は少し厳しい内容だったかもしれませんが、記述はそれなりに書くことができました。2年間で積み上げてきたものが自分の中にあるので、自信を持ってやれば受かると思いました。
学科試験はテキストなどで独学できるかもしれませんが、製図試験は通学しないと絶対受からないんじゃないかなと思います。
製図の先生はいかがでしたか?
とても分かりやすく教えてくださいました。こちらがいろいろな質問をしてもすぐに答えてくださり、さらに参考資料までいただけたのがありがたかったです。自分が知らなかった知識を学ぶことができ、とてもためになりました。
また先生だけでなく、他の受講生の方々も遅くまで一緒に勉強して支えてくださり、心強かったです。
勉強中に苦労したことはありますか?
学校までの通学で疲れてしまったことと、高専の課題と日建学院の課題があり、最初は思い通りに勉強できませんでした。そのため、先に高専の課題を全て終わらせて、残りの時間を資格勉強にあてるよう効率を考えて勉強することで何とか乗り越えました。
資格を取ってよかったことは?
まだ学生なので実務では活かせていませんが、就職活動をしている際に1級建築士の勉強をしていたことがアピールポイントのひとつになりました。社会人になってからの資格勉強は本当に大変だと思うので、学生のうちに取っておくといいと思います。
将来やりたいことはありますか?
私自身が大きなことをするというより誰かの支えになれるような場所で、ひとりでも多くの方々と関わり、着実に一歩ずつ成長していきたいです。
今後の受験者へメッセージを!
合格までの道のりは多種多様なので、必ずしも他の合格者と同じやり方にするべきではないと思っています。自分自身のやり方で勉強方法や計画を練り、たとえ失敗しても合格への一歩に近づいたという思いで勉強を続けて合格した方が達成感や満足感が人一倍、いや二倍三倍と感じられると思います。
困難な道ではありますが、合格に向けて受験者みなさんのご健闘を祈っております。